池袋

「高校時代の大半を過ごしたこの街は常に1.5流だ。
それが僕の性に合ってるんじゃないかな。」
気取って男が言う。それでも自分は本来1流であると
思いつつも、そうやって言うのが彼のポジションなんだろう。

それを言い残して彼は席を立つ。飲みかけのビールを
そのままにしていくとこから、トイレにでも行ったのだろうと思った。

しばらく待っても彼が来ないのでトイレの方に目をやると
いかにもくだらない女と話している。おそらくそこで声でもかけたのだろう。

彼がその女の尻に手を回したのを見て、少しだけ吐き気がした。
戻ってきた男に僕は一言だけ言って席を立ち、僕を待つ女のところへ向かう。

「選ぶ女は2流なんだな」

ホントはお前も女も3流だ。

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