月の夜

取り込まれるような闇の夜
ひっそりと灯した蝋燭の明り
ボクは今日も生きている
日々死という恐怖に怯え
今日を生きるそれだけを思い
永久の命があるのなら
ボクはそれを望みたい
打ち震えるような日常を捨て
窓から見える月を見上げ
明日を向かえられることを祈る

   *  *  *

心地よい歓喜たる闇の夜
我が身を照らす蝋燭の明り
人たる脆弱な生を捨て
超越者たる永久の器
怠惰なる日常と安寧たる時
望むべくは渇き満たしたる思い
我が心を埋めるもの
日を捨てし我が身を照らす
皓皓と輝く月を見上げ
胸のうづきに打ち震える

    *  *  *

望むべきは暗き死からの離別
弱いこの身を打ち捨てて
羽ばたける器が欲しい
ボクが輝くために
ボクが穏やかであるために
強く強く願い望む
明日を望む
命ある者として
まだ終らないように

   *  *  *

望むべきは潤いという情熱
捨てたはずの揺らめく命への慟哭
弱い弱い器の輝き
我が愛する人よ
我が捨てたはずの弱き者よ
なぜそれほどに輝かしい
なぜそれほどに愛らしい
同じ時を歩め者よ
我が愛せし弱き女よ

   *  *  *

ボクは変わりたい
我は戻りたい
生命を超えたモノに
生命をもったモノに


魂の慟哭
望むべきものは
全てではなく
完全ではなく
儚き弱き生命こその
輝きが狂わせる
スベテヲ・・・・・・・

夢工房夢月堂 / 姫新翔