始まりと終わりと八王子

初めて逢ったのは池袋駅

深夜に走り抜けたのは東京駅

いつでも彼を待ち続けたのは新宿駅



そして



覚悟を決めたのは八王子駅



冬が春に変わり

春が梅雨に変わり

梅雨が夏に変わり



それでも変わらなかったのは

あなたを愛しているとゆう想い



何度も、もう駄目だと思い

何度も、泣き叫び

何度も、失望した



それでも私は、あなたでなければ駄目だと思った



浅川の辺に立つマンション

あなたの部屋

そこから見える夕日は綺麗だった



人の心は難しく

時に残酷なのに甘い



明日の約束は

ただの言葉でしかなく

それ以下でもそれ以上でもなかった



私は何に希望を抱いて追いかけ続けていたのだろう

手に入らないとゆう事が私を走らせ続けたのだろうか



牡丹雪が舞い落ちる八王子駅北口で

あなたは私を待っていた

あの日の覚悟が今に繋がっている



蒸し暑い夜、新宿駅西口の雑踏の中であなたを待った

あの日の涙と別れが今に繋がっている



そして



あの夏の夜

私は八王子駅南口であなたを待った



あの夜に全てが繋がり

全ての朝と昼と夜が

あの夜に繋がった



駅と駅を繋ぐ電車のように

one / sayaka