―夜歩き―

深夜の1時、俺は街に出る
何も目的が無い。夜に街を歩くのが習慣だ
俺は20年間一度もコンビニエンスストアーに入った事が無い
携帯も持っていないし、最近のヒット曲も知らない。
お前達にしてみれば異質かも知れないが、俺には普通のいつもの生活だ


俺から見ればお前達の行動は矛盾が多すぎる
時間という概念に縛られているのか
どれだけ眠くても朝は仕事、お腹が空いてなくても12時にはご飯、夜は眠くなくても寝る。
俺は腹が空いたら飯を食うし、眠くなったら寝る。
いつもの通り駅周辺に散策に行く
そこには肌を出した女や、臭い匂いの男達で溢れているが全員自分の意志なんて無い
ロボットか?
こんな奴等にこの国は支配されているのか、と思うと情けなくなる。
そんな風景を歩きながら見ていると何人かの人間が必ず俺に近寄って来て話かける
決まって赤ちゃん言葉だ「かわいいでちゅね~!」
馬鹿かと。お前等はどこまで能天気なのだ。
だが、こんな人間でも観察するのは楽しい。
ナンパ、勧誘、喧嘩・・夜の街はネタの宝庫。仲間内でそのネタを話し合うのが俺の楽しみなのだ



おっと、腹が減ってきた。
俺が一声上げれば人間は必ず飯をくれる
ニャ~
人間の生活は変わっても俺はいつもの通りだ
つまらない思考もせず、ただ飯を食って寝る。
時間もノルマも競争も(ちょっとある)後は飯の心配だけすればいい
幸せなのは俺か?お前達か?
じっくり考えろ。
ま、時間は限られてるけどニャ。

俺の旅 / S