大久保

何だか、よくわからないけれど、幸せです!!
矢崎 真二(24)

彼女いない歴=年齢、という悲惨にも程がある人生を送ってきた僕。
会社の同僚や上司には馬鹿にされ、とうとう後輩にまで馬鹿にされる始末。
このままじゃ、男が廃る!でも、これと言って、どうしていいのかわかりません。
女の子と付き合ってみたい!自分の好みの女をヒィヒィ言わせてみたい!
そこで、僕が目にしたのがこれ。雑誌の裏表紙にある、怪しい大久保。
正直、こんなもの信じていませんでしたが、藁にもすがる思いで、購入。
半信半疑だったのです、そう、あの日、までは。

あの日、僕は残業をしていました。
終わらない仕事、また、最悪なことに、終電も乗り過ごす僕。
はぁ、どこまでついてないんだ、と思っていました。
とぼとぼと会社に戻る途中、会社のアイドルにばったり!
「あら!矢崎君!どうしたの?」と話しかけてくれました。

そして・・・

「ねえ、あのね、ずっと、あなたのこと見てたんだ」
えー!ほんとー!

「キスしていいかな?」
えー!ほんとー!

オロオロしている僕でしたが、そんな僕に近付いてくる彼女の柔らかそうな、く・ち・び・る。
…ついに、奪われてしまいました、僕のファーストキス。
もちろん、女性経験もない僕でしたが、それを正直に告白すると、
「いいよ、あたしが、おしえてあげる」ですって!

とんだ災難から始まった関係ですが、今や、社内でも公認の仲!です!
今まで嫌味を言い続けてきた野郎どもも、アイドルを狙っていたようで、
もう、してやったり!って感じです(笑)!
この大久保のおかげです!ほんとうにありがとうございました!

アポロ11トン / ヴェカンヴェ