ever dream

ボクたちは 互いがちっぽけな世界に生きていて
違う言葉 違う習慣 違う価値観
自分だけの大切な「何か」を守りながら
懸命に 虚ろに 毎日を生きている

孤独を噛み締めながら
遠い空に一人 銀色の月を眺め
途切れ途切れの歌を口ずさむ

儚い夢は幻想に変わり
いつしか夜は 朝に変わる

交わるコトのないボクの世界を
キミは簡単にこじ開けて笑った

「こんにちは。今日はイイ天気だね」

ありきたりの挨拶 眩しい笑顔
明るい声に ボクは驚いて見つめた

     ※     ※     ※

「──やあ、キミは誰だい?」
「誰だろうね。うん。誰だろうね」
「初めましてだけど、初めましてという感じがしない。なぜだろう?」
「だって、ワタシはアナタの世界を知っているから」
「……ボクの世界?」
「そう、アナタが築き上げてきた世界の欠片を、ワタシは知っているの」
「ボクもアナタを知っているよ。アナタの築き上げた世界の欠片を」
「だから、初めてだけど初めてじゃないの。ねぇ、語り合おうよ」
「──どんなコトを?」
「アナタのコトを。そして、ワタシのコトを」
「そうだね。それもいいかもしれない」
「じゃあ、まずどんなコトを話そうか……」

     ※     ※     ※

ボクたちは 互いが寄り添いながら生きていて
違う場所 違う環境 違う距離感
自分たちの大切な「何か」を守りながら
ゆっくりと だけど確実に 近づいていく

夜に流れたあの歌は
優しくボクらを包み込んで
やがてボクは キミと混ざり合う

淡い未来は 暖かな今日となり
限りない明日は 永遠に変わる

「ありがとう。明日もイイ天気かな」

永遠を見つめた瞳 柔らかな唇
暖かな声に ボクは照れながら笑った

     ※     ※     ※

「目を閉じてごらん。耳を澄ませてごらん」
「……たくさんの音があふれてる」
「音の海に溺れてみてごらん」
「……たくさんの音で満ちている」
「そう、ヒトツヒトツのたくさんの音が混じりあい重なり合う」
「繋がるコトで、素晴らしい音楽が生まれるんだね」
「そう、ヒトツヒトツは小さな音にすぎない。だけど、世界を構成する大切なヒトツなんだ」
「それはつまり──」
「それはつまり──」
「世界は繋がるコトで素晴らしい明日を築くコトができるんだ」
「ボクたちは、ちっぽけな自分を生きていて、孤独で、どこまでもヒトリ」
「永遠に理解できない存在かもしれない」
「……だけど、世界はそんなボクたちが繋がって存在している」
「ワタシたちは、世界を構成する小さな、だけど大切なヒトツ」
「ヒトツが繋がってフタツになり、やがて数え切れないたくさんになる」
「それは、きっととてもステキなコト」
「それは、きっとたまらなくシアワセ」
「目を閉じてごらん。音に耳を澄ませてごらん」
「……たくさんの音があふれている」
「友人、恋人、両親、空気、水、光、太陽、月、夜、動物、植物、鉱物……無数の音の響き」
「感じ取れる音は様々で」
「それを共感するコトができれば、きっと──」
「それを共感するコトができれば、もっと──」
「ボクたちは、シアワセになれる」
「ワタシたちは、互いを理解する」
「ボクたちは、どこまでも孤独で、ちっぽけな世界のヒトツ」
「だけど、繋がることで限りなく大切な世界のヒトツになる」
「だから、想像してみよう」
「戦争、貧困、宗教、国境、飢餓、暴力、天国、地獄、殺人、欲望……」
「すべてを越えてる力を、ボクたちは持っているのだと」
「だから、想像してみよう」
「だから、想像してみよう」
「世界の明日は、もっと素晴らしい日になっているって──」
「信じるココロが、やがて大きな夢となる」
「世界で響き渡る、あの優しい歌声となる」
「……“IMAGINE”」

     ※     ※     ※

世界が繋がっていく
世界は繋がっている
その事実が ただ嬉しくて 
たまらなく 愛しくて
ボクは キミに手を伸ばす
キミは 優しくボクに微笑む

交わるコトのない 世界の片隅で 
感じ合い わかり合い 触れ合うコトはいつだって可能で
想いがそれを現実にする

見つめるだけで こんなにも幸福
愛し合うコトで こんなにもシアワセ
繋がりうコトで こんなにも安らかで

どこまでも世界は広がっていく
繋がり合うだけで ボクたちはどこまでも強くなれる

ボクたちは限りなく一人で 限りなく孤独
だけど……
ボクたちは繋がる世界の中で たった一つの大切のヒトリ
だから……
ボクたちは 永遠を夢見て生きていく

世界と繋がるために
キミと繋がるために
そして──「CROSS to YOU.」
すべての可能性を信じて

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope something you'll join us
And the world will be as one

すべての人々が、もっとシアワセになれますように
想いは繋がり、いつの日か世界はヒトツに結ばれる

……“IMAGINE”

えす・ますたべの城 / 高嶺俊