Letters

友達との縁って不思議なもので
この人とは続くだろうなって、そんな予感がする事がある。
例えばワタシにとって、君がそうだと思うんだ。

─最後に残った県を、ワタシが書くよ。

そして最後に残った徳島。
どうやらワタシと君は、切っても切れないような気がしない?

同じ四国の中でも、滅多に訪れる事が無かった徳島。
愛媛には毎週のように買い物に。
香川には月に1度は食事とスポーツに。
徳島には、今までに3度程しか訪れた事が無く。
その全てが君に影響してると言ったら、君は笑うかな。

最高潮に荒れた中学時代を経て
ようやく落ち着き始めた高校時代。
自らの意思で選んだ大学生活。
君と出会ったのは、安定期だった。

それでもワタシは「特定の友達」の中にいる事を怯え
いつも決まった友人の輪の中にいる事を恐れ
次々に自分の周りの環境を変えてた。
君はいつだってアンタは落ち着かないねって言って笑ってた。

─そのクセは、今でも変わる事が無く。

長続きがしないワケじゃない。
友達を大事に思えないワケじゃない。
それでも、ワタシは、固定化されるのがどうしてもダメで。
どんなに仲良くなっても、其処に留まれない。

─適度な距離感が無いと、どうしてもダメになる。

ずっと一緒だね、とか
親友だなんて言葉に怯えてた。
言葉にしないと落ち着かないだなんて
一種の自己満足でしか無いだろうに。

─大学を卒業しても続くだなんて思わなかった。

卒業後に、君から言われた言葉を覚えてる。
それは、本当に眩しくなる程に鮮明で。
普通の人なら失礼な言葉にあたるのかもしれないね。
でも、ワタシも続くと思わなかった。
そう言って、笑いあった夏を覚えてる。

ベタベタした付き合いでは決してなく。
頻繁にどころか、ほとんど連絡もせず。
そんなワタシをいつだって暖かく迎えてくれる君の住む場所。

晴れた日には散歩を。
雨の日には雨に感謝を。
緑に恵まれ、水は透き通るその場所を、ワタシはとても愛しく思う。

きんちょう饅頭
茜庵の本わらび
阿波の和三盆
冨士屋の小男鹿
イルローザのポテレット
たくさんの、美味しい物に恵まれた場所。

こう言うと君はまた、アンタは色気より食い気だねって笑うんだろうけど。
沢山の美味しいものを創り出せる場所が、君の住む県である事が誇らしい。
食べる事は、何よりも生き物には必要で、何よりも贅沢な事だと思うから。

阿波踊りで有名な徳島。
美味しい食べ物も沢山あって
自然がありのままの姿で残るその場所。

日本には47も都道府県があって
各地には色々な人が沢山生活をしてて
美味しいものも、沢山の風景も、そして色んな思い出もあるけれど。
君が住む場所は、そこにしかなくて、その事が、何だかとても愛しい。

どうか、変わらずにいてください。
あの頃と、同じ輝きのままで。
君と、君の愛するその場所が
どうかいつまでも輝いていられますように。

そんな手紙を、いつか君に出そうと思った。

07 / NANA