POUR HOMME

冬の朝。
カーテン越しに小さな狭い部屋に光が差し込んでいた。
冷え切った部屋の空気に触れる頬が冷たかった。
まどろみの中で自分がどこに居るのか一瞬解らなかった。
ふっと肩に感じる力強さを感じて、目線を上げるとしっかりと私の肩を抱いて眠る人が居た。
『あぁ・・・そっか・・・』
その安らかな眠りについている人を寝ぼけ眼で見つめた。
その寝顔が夢なのだろうかと彼に身体を摺り寄せた。
背中に回した腕で彼をそっと抱きしめその暖かさを感じた。
夢じゃないんだっと思うと嬉しくて君の胸に顔を埋めた。
この幸せが、こんな1日の始めまりがいつまでも続けばいいと想った。


君と過ごした次の日は遠く離れていても私の周りの空気が動くたびに君の香りがして切なくなった。
また逢えるのに。
携帯を開けば声が聞けるのに。


君を好きだとゆうことが、切なくて悲しくて幸せだった。


あれから随分と時間は流れた。
願った想いは叶う事はなかったけれど君の香りがする青い小瓶は今もまだ私の手の中にある。
その香りを身にまとうたびに、君がくれたたくさんの言葉を想い出し歩む事をまた始める。
君は遠くなってしまったけれど、今でも君の想いは私の心の中にある。
あの時、君が願ってくれたようにいつまでもいつまでも私も願うだろう。


君が幸せでありますように・・・っと

one / sayaka